環境省
自動車向け再生プラスチック市場構築ワーキンググループ
<背景>
- 再生プラスチックの国内循環が進んでいない。
- 例1:廃プラスチックの約6割は熱回収に留まる
- 例2:国内でマテリアルリサイクルされたプラスチックの約7割が輸出
- 欧州では2023年7月に自動車の再生プラスチック含有率の義務化が盛り込まれた。
<動静脈連携による再生材市場構築>
静脈産業=再生材供給側産業
- 選別技術、コンパウンド技術の向上
- 安定供給
動脈産業=再生材需要側産業
- リサイクル設計
- 再生材利用率向上
- グローバル競争力強化
<ワーキンググループ1 Car to Car>
- 使用済自動車からのプラスチック回収量拡大
- 自動車におけるリサイクル設計の促進策
- 循環性の高い自動車の価値訴求のあり方
<ワーキンググループ2 X to Car>
- 国内で生産された再生プラの自動車向け活用可能性の評価
- 自動車製造業とリサイクル業の連携を通じた使いこなし方策
<試算対象部品>
(内装)
- インストルメントパネル
- ドアパネル
- A/B/C/Dピラー
- シート
- トランクトリム
- センターコンソール
- テールゲート
(外装)
- バンパー
- アンダーカバー
- サイドシルガーニッシュ
- フェンダーライナー
<品質評価サンプル概要>
- リベット材(射出成型、フィルムシート)
- コンパウンド材(射出成型)
<所感>
自動車には膨大な種類の
汎用プラスチック、
エンジニアリングプラスチックが
使用されています。
ヘッドライト一つにも、
その機能に応じて複数のプラスチックが使われています。
エンジンルームのような高熱の環境でも
プラスチックが使われています。
プラスチックの素材と成型技術によって
多様なインプラやドアが実現しています。
この極めて高機能な産業で、
再生プラスチック比率を高めることは
極めてチャレンジングですが、
実現すれば大きな産業となること、
環境負荷を大幅に軽減すること
は間違いないと言えます。
産学官連携でどのようなアウトプットが生み出されるのか、
楽しみです。