World Economic Forum
“From Paradox to Progress: A Net-Positive AI Energy Framework”
エネルギーはピーク時の消費量にあわせて供給するのではなく、消費量の多い時間と消費量の少ない時間を融通することで消費量を平準化し、それによりエネルギー生産量と供給量を安定化させることが目指されてきました。
このディマンド・レスポンスに対して、AIの活躍が期待されています。
その一方で、AI及びデータセンター自身が莫大なエネルギーを消費することになります。
このレポートによると、データセンターの電力消費量は
2024年420テラワットであったのに対して2035年までに1200テラワットまで高まるとのことです。
このAIの増大し続ける需要者という側面と、エネルギー消費を最適化する側面の2面性について
“The Stakes are high”
“Yet, the opportunity is clear”
とこのレポートは述べています。
このレポートはエネルギーに対して2面性を持つAIについて、Net Positive、つまりプラスの方向にもっていく上での示唆を提供してくれています。
<所感>
この問題は、AIが今後、どのような使われ方をされていくのか、ということに依存しているように感じます。
AIがツールとして、管理監督する政府、経済活動をする企業、生活を営む個人、それぞれのレベルとステージに応じて、様々な形で使われていくことは今後も変わらないと思います。
人や組織が、どのような形でAIを使用していくかということに関しては、どんどん多様化してくと思いますし、技術革新の都度、あらたな人の嗜好も生まれると思います。
そのため、私個人としては、AIを何かしらの明確な目的で使う以外に使用する、といったことが、将来本当になくなるかどうかは疑問です。
その一方で、AIはシステムとして様々なものに組み込まれて、24時間絶え間なく働き続けることになると思います。このことによって生み出されるエネルギー、つまり人が同じ作業をしていたとしていたら消費されていただろうという部分に相当するエネルギーはかなりの規模になるのではないかと思います。
このレポートは、重要な「問い」を私たちに提供することによって、様々な考え方を提供してくれています。
様々な視点からの考え方から、新しい産業が生まれる可能性もあり、ワクワクするような内容となっています。