動き出している大阪IR

日本で初めてのIR(統合型リゾート施設)である大阪IRが動き出しています。

これまでに大阪府民を対象としたセミナーや地元企業を対象としたセミナーが多数開催されており、こういったセミナーや大阪府・大阪市IR推進局によるホームページ上の告知を通じて最新の情報が告示されています。

今回は簡単な概要のみご紹介します。

スケジュール

2030年秋開業にむけて着実に準備が進んでいます。

令和5年4月に国から認可を受け、同年9月に実施協定が締結され、当該実施協定の解除権は1年後の令和6年9月に失効済、令和7年4月からはIR施設の本体工事への着手が始まっています。

投資規模

初期投資額1兆5,130億円の巨大なプロジェクトであり、建設投資だけでも1兆1,950億円となります。大阪・関西万博について、会場の解体費用まで含めた建設費用が最大で2,350億円と試算されていることを考えると、建設費用だけでその5倍以上に相当する規模となります。

売上規模

大阪IRの年間売上は5,200億円を見込んでいます。日本全体でのホテル業の市場規模が5兆円強です。大阪IRの売上の8割はカジノが占める見込みなので単純比較はできませんが日本のホテル業の1割に相当する売上規模をこの夢洲で稼ぐことになります。

来訪者数

年間2,000万人がIR区域に訪れることを見込んでいます。うち、国内から1,400万人、国外から600万人です。政府はコロナ前に訪日外国人年間6000万人を2030年までに達成する旨の目標を掲げていましたが、その1割が大阪IRを訪れるという目算となります。

雇用創出効果

建設時に約17.5万人、開業後の運営で約9.3万人/年を見込んでいます。国際的な施設であることから、多くの外国人も大阪IRで働くことになると思います。また、建設時の専門人材としても外国人に頼るところも大きいと思われます。

敷地面積

約49.2万m2であり、USJの54万m2、東京ディズニーランド51万m2に匹敵する敷地面積です。

施設の規模

以下計画段階のIR施設の規模を記載します。総延床面積は78万m2となります。

  • 1号施設:国際会議場施設 約4.0万m2
  • 2号施設:展示等施設 約3.3万m2
  • 3号施設:魅力増進施設 約1.2万m2
  • 4号施設:送客施設 約1.2万m2
  • 5号施設:宿泊施設 約26.7万m2
  • 6号施設:エンターテインメント施設 約1.5万m2
  • 同:飲食・物販・サービス等施設 約32.7万m2
  • カジノ施設:約7.0万m2

これだけ大規模な施設であり、日本の環境産業や環境・エネルギー政策含めて論点は盛り沢山となります。今後各論点を深掘りしていきます。