大企業と中小企業

執筆者:

カテゴリ:

息子とクロスウェイ中町までジョギングに行きました。といっても、もはやジョギングではついていけないので、私は自転車。

写真は旬の駅で万願寺とうがらしとピーマンの詰め放題を199円で購入したものです。旬の駅で販売されているものは、奈良県内の産地名と生産者名が記載されています。それぞれがとてもおいしそうなだけでなく、たまごやぶどうなど、一種類でたくさんの品目が販売されているのでワクワクします。

旬のものは、どれ一つとっても全く同じものはありません。詰め放題も、唐辛子の形を考えながらできるだけたくさん詰めようとするのが面白い。

さて、大企業が大企業である所以。

それは、同じものを大量に、安定的に、確実な品質で提供すること。

規模を追求することで、生産コストが下がり、かつ信頼性が高まります。

飲食チェーンは日本全国同じメニューが楽しめます。コンビニも確実においてある購買頻度の高い商品の品揃えは共通。プリウスは北海道で買っても沖縄で買ってもプリウスです。大企業の賢い人たちは、規模を大きくして、品質を高めながら原価を下げるために、様々な工夫を進めてきました。グローバリゼーションもその一環と思います。

さて、大企業が大企業たる所以。

それは、たくさんの人が働いていること。人の能力は千差万別。新しいことを切り開くことに長けた人もいれば、マネジメントが得意な人もいれば、ルーティン作業が好きな人もいます。ルーティン作業を徹底的に細分化して、自動化した会社が大きくなりました。

もしたった一人の多能な管理者が、できるだけたくさんの数の単純労働をする人を、統率することができれば、高い生産性を実現することができます。そうやって、競争力のある製品ができれば、一部の人がどうやって売ればよいかを考えて実践して、たくさんの人がその人と同じように売れば、高い売上を得ることができます。

そうやって、ビジネスモデルは組み立てられてきました。

さて、大企業が大企業たる所以。

それは、たくさんの機械が動いていること。

機械化が進むと、一定の作業を機械にまかせることができるようになったので、人の作業は、より細分化することができるようになり、機械ではできないマニュアル作業を明確にして、人と機械の役割分担を明確にします。

機械は24時間決まった作業を休まず取り組むことができます。こうやって、人と機械の時間配分を効率よくまわすことができれば、コスト競争力は高まります。

さて、

時代はもはや、大量生産大量消費社会ではない・・・はず。。。

人々の嗜好は多様化し、モノからコトへ、所有から使用へ、という大きなムーブメントが起こっている・・・はず。。。

地産地消、3R、サーキュラーエコノミー、カーボンニュートラルがこれからの社会の目指す姿である・・・はず。。。

でも、地域で生産したトマトをその場でジュースにして、手作りでパッケージ詰して旬の駅で販売している高単価のトマトジュースと、最適な産地で大量にトマトを生産して、機械化で徹底的に効率化することでコストを下げて、日本中の流通網にのせて販売しいる食品メーカーのトマトジュースの販売量の差は歴然です。

どれだけ時代が変わっても、結局は買う人の母数がビジネスの規模を決めるので、大企業が大企業である所以は、変わらないように思います。

旬の駅で販売されている6次産業の食品が、大手食品メーカーの食品と比べて、コスト競争力で勝ることは今後もないと思います。

どれだけ優秀な農家の方でも、大手食品メーカーの開発力に単独で立ち向かうことは困難だと思います。

中小企業の中小企業たる所以。

地域密着。

顔が見える関係性。

価格が高くても選ばれる理由がある。

それぞれ、とても暖かい感じで、すごく大事なことだと思いますが、これらって、あえて規模を追求しないことを選択しない限り、維持できないなあって思いました。

旬の駅で、たくさん買い物をして、笑顔でレジで行列を作って、となりの人や店員さんと楽しそうに話をしている地域の人たちを見ると、規模を追求しないビジネスって、とても大事だな、と思います。

サーキュラーエコノミーを目指すならば、1本300円の日本中で売っているトマトジュースではなく、1本2000円のその地域でしか売っていないトマトジュースを選ぶ人が、マジョリティにならなければならないなあ。

そんなことを思いつつ、結局高単価の地域の食材は欲しくても到底手が出ず、万願寺とうがらしとピーマンの詰め放題199円だけ購入して、帰りました。。。