2009年1月から2014年12月までの6年間、船井総合研究所でお世話になりました。
今は知りませんが、当時は出社しなければならないのは月2回だけ。それ以外の日はクライアントを訪問しています。私が入社した時は自分の机があったのですが、しばらくして机がなくなり、大阪と東京のオフィスに個人用の小さなロッカーだけがあるようになりました。
そのため、社員同士が接することは少ないです。でも、社員同士には、暗黙で通じ合うものがありました。理念もあったし、クレドもありましたが、それ以上に、全員が創業者である船井幸雄氏に憧れて、船井幸雄の本を読んで入社してきているという、不思議な共通のバックグラウンドがありました。何を意味するか分からない船井流という言葉があり、何をやっても船井流と言えば、お互い理解しあえる、そんな社風でした。
その中でも私が一番好きだったのが「包み込みの発想」。相手を打ち負かすのではなく、超えるのでもなく、包み込む。これまた、どう表現したらいいのか分からないけれど、船井総研の社員同士ならば暗黙で通じ合う発想でした。
船井総研を退社してすでに10年以上経ちますが、船井流には裏切られたことはありません。特にこの包み込みの発想には、何度も何度も助けられています。
私の場合は、間違いを犯して、それを自ら正すときに、この包み込みの発想が助けてくれています。
否定するのでなく、肯定すると、これまで見えていなかったものが見えるようになります。そうすると、信じる力が戻ってきます。
写真は館林の製粉ミュージアム。日清製粉創業者に関する展示があります。
メールでのコミュニケーションが増えて、スマホを眺める時間が増え、さらにAIが普及して、人と人の対面でのコミュニケーションの時間は減っています。そうすと、信じる力が弱まることもあるでしょう。
仕事でも趣味でも、プライベートでも、包み込みの発想を忘れずに、信じることの本質を見失わないようにしたいものです。
