Intergovernmental Negotiating Committee on Plastic Pollution
<INC-5.2>
8月5日から15日まで
スイスのジュネーヴにて
海洋汚染含めたプラスチック汚染について
INC-5.2の会合が開催されました。
2024年に韓国釜山で開催された会合の
続きであり、法的拘束力のある合意を目指し、
183ヵ国が約1400の代表使節団を送り、
400を超える組織から1000近くのオブザーバーが参加するなど
大規模な会合となりました。
日本からも中田宏環境副大臣はじめ、
外務省、経産省、環境省、農水省の幹部も参加しています。
残念ながら今回も合意に至ることは出来ず、
今後に持ち越しとなりました。
<不合意の理由>
World Economic Forumが、
会合の内容をレポートとして公表しています。
各国の隔たりが大きかったのが、
- プラスチックの製造方法
- 懸念対象の化学物質
- 金融メカニズムの設計と実装
などのスコープとのこと。
その他、
国際的な拘束力のある枠組みとするか、
それとも国家レベルでの自発的な枠組みとするか、
将来の決定プロセスをコンセンサス方式とするか、
投票方式とするかなど、
合意そのものや手続きについても
まだ隔たりが存在している状況のようです。
プラスチックの廃棄量は2025年に10億トンに達し、
2060年までに17億トンまでになるとのこと。
毎年4.6億トンのプラスチックが製造され、
そのうち2000万トンが
大気、水、土壌、氷などの汚染する結果になっており、
それらは飲料水、食料に含まれ、
人体に取り込まれることになります。
プラスチックが普及したのは第二次世界大戦時であり、
まだ100年も経っていません。
早急な対応が望まれます。