投稿者: Kouhaku@Table

  • Setting the Table 2025年9月8日

    WWF
    New eDNA lab will expand biodiversity monitoring efforts in Bhutan

    <ブータン>

    国民の幸福を重視する国
    森林によるCO2の吸収量が人間の排出量を
    上回る「カーボンネガティブ」の国

    そして、
    国土の大半が標高の高い山岳地帯で、
    手付かずの自然が残っている
    生物多様性の宝庫です。

    <eDNA>

    一方で標高差が大きく、
    起伏に富んだ地形は
    生物多様性を測る上での
    障害となり、
    歩いてカメラを持って、
    といった方法で、
    そこに生息する生物たちを
    観測して
    生物多様性の状況を測定することは
    困難を極める作業でした。

    そこでブータンでは、eDNAと呼ばれる手法で
    生態多様性を測定しています。

    eDNAとは大気、水、土壌中から
    生物のDNAを抽出し、
    異なる種の存在を認識する手法です。

    <新たな発見>

    eDNAにより、
    パキスタンで1994年に発見されるまで、
    絶滅されたとされていた種がPallas’s catsが
    ブータンで2020年に続いて、
    再び生息が確認されました。

    その他、最も高い標高での
    Sambar deerが発見され、
    レパードやトラについても、
    従来よりの生息域の認識よりも
    高い標高での生息が確認されています。

    eDNAによって、
    生物多様性を従来よりも
    より効率的に測定することが可能になることで、
    生物多様性維持のための
    モニタリングに大きな貢献ができる可能性があり、
    自然環境の保護のための活用に
    期待を集めています。

    <所感>

    かつて、人々は豊かになるために富を求め、
    産業革命が起き、自然を破壊質つけました。

    産業革命から約250年たった今、
    人々は豊かになるために自然を求めます。
    そこで起こる革命は、
    グリーン・トランスフォーメーション(GX)
    と言われています。

    幸せな国ブータンから、
    革命のための新たな発見があることは
    不思議ではありません。

    国土面積の7割近くを森林が占める日本も
    同様のポテンシャルを持っていると思います。