観光庁
オーバーツーリズムの未然防止・抑制による持続可能な観光推進事業
<オーバーツーリズム>
観光客の増加により、
特定の観光施設への入場が難しくなるなど、
過度の混雑が発生しています。
また、習慣、文化の相違から
地域のマナーが守られないということも
存在しています。
オーバーツーリズムは
地域住民の生活への影響
旅行者の満足度の低下
などの問題を引き起こしています。
<事業の内容>
オーバーツーリズムは
日本に限らず世界中で起こっている問題です。
観光客を制限するといった
ドラスティックな取り組みを行うのではなく、
未然防止・抑制に向けた様々な取組を
行うことが望まれており、
そういった取組を国が支援します。
具体的には、
- 地域における受け入れ環境の整備・増強
- 需要の適切な管理
- 需要の分散・平準化
- マナー違反行為の防止・抑制
- 地域住民と協働した観光振興
について、地域一体、
または個別(民間事業者が主体となる場合は地方公共団体と連携)
で取組むことになっています。
<三次公募採択>
9月30日に三次公募の採択が行われています。
北海道から沖縄まで、
幅広い地域が、オーバーツーリズムの課題に
直面しており、
その未然防止に取り組もうとしていることがわかります。
<所感>
日本の観光資源は豊富であり、
外国人観光客を受け入れるキャパシティは
まだまだ問題になる程ではないと思います。
しかし特定の時期に特定の場所に
観光客が集中すると、
その場所のキャパシティはすぐにオーバーしてしまいます。
SNS等によって、そういった集中が
生じやすい状況になっており、
幅広い地域の魅力がまんべんなく情報発信され、
観光客が分散することが、
オーバーツーリズムの解消には望ましいと思います。
名所旧跡や景観などのハード面や、
イベントや体験等のソフト面だけでなく
地域ならではの歴史や文化などのを知ってもらうような観光誘致、
そして、そういった歴史や文化に興味を持ってもらえるような
取組ができると、
観光客は溢れている情報に振り回されるのではなく、
自分にあった場所を選んで訪問するようになると思います。