カテゴリー: 国際

  • Setting the Table 2025年10月1日

    観光庁
    オーバーツーリズムの未然防止・抑制による持続可能な観光推進事業

    <オーバーツーリズム>

    観光客の増加により、
    特定の観光施設への入場が難しくなるなど、
    過度の混雑が発生しています。
    また、習慣、文化の相違から
    地域のマナーが守られないということも
    存在しています。

    オーバーツーリズムは
    地域住民の生活への影響
    旅行者の満足度の低下
    などの問題を引き起こしています。

    <事業の内容>

    オーバーツーリズムは
    日本に限らず世界中で起こっている問題です。

    観光客を制限するといった
    ドラスティックな取り組みを行うのではなく、
    未然防止・抑制に向けた様々な取組を
    行うことが望まれており、
    そういった取組を国が支援します。

    具体的には、

    • 地域における受け入れ環境の整備・増強
    • 需要の適切な管理
    • 需要の分散・平準化
    • マナー違反行為の防止・抑制
    • 地域住民と協働した観光振興

    について、地域一体、
    または個別(民間事業者が主体となる場合は地方公共団体と連携)
    で取組むことになっています。

    <三次公募採択>

    9月30日に三次公募の採択が行われています。
    北海道から沖縄まで、
    幅広い地域が、オーバーツーリズムの課題に
    直面しており、
    その未然防止に取り組もうとしていることがわかります。

    <所感>

    日本の観光資源は豊富であり、
    外国人観光客を受け入れるキャパシティは
    まだまだ問題になる程ではないと思います。

    しかし特定の時期に特定の場所に
    観光客が集中すると、
    その場所のキャパシティはすぐにオーバーしてしまいます。

    SNS等によって、そういった集中が
    生じやすい状況になっており、
    幅広い地域の魅力がまんべんなく情報発信され、
    観光客が分散することが、
    オーバーツーリズムの解消には望ましいと思います。

    名所旧跡や景観などのハード面や、
    イベントや体験等のソフト面だけでなく
    地域ならではの歴史や文化などのを知ってもらうような観光誘致、
    そして、そういった歴史や文化に興味を持ってもらえるような
    取組ができると、
    観光客は溢れている情報に振り回されるのではなく、
    自分にあった場所を選んで訪問するようになると思います。