カテゴリー: Mail Magazine Back Number

  • Setting the Table 2025年10月28日

    農林水産省「環境負荷低減の見える化システム」

    <みどりの食料システム戦略>

    • 将来にわたって食料の安定供給を図ること
    • 災害や温暖化に強い食料供給体制を構築すること
    • 生産者の減少に備えること
    • 環境や環境を重視すること

    等に対応する持続可能な食料システムを構築するために、
    食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立を
    イノベーションで実現する戦略となります。

    【2050年目標】
    • 化石燃料を使用しない園芸施設への完全移行
    • 化学農薬使用量(リスク換算)を50%低減 
    • 化学肥料使用量を30%低減 
    【2030年目標】
    • ヒートポンプ等の導入により、省エネルギーなハイブリッド型園芸施設を 50%にまで拡大 
    • 化学農薬使用量(リスク換算)を10%低減
    • 化学肥料使用量を20%低減 

    <農産物の環境負荷低減の見える化>

    「みどりの食料システム戦略」に基づく
    持続可能な食料システムを構築の一環となります。

    「温室効果ガス削減への貢献」や「生物多様性の保全」
    の取組を分かりやすく等級ラベルで表示します。

    環境負荷の取組の「見える化」は
    「農産物の環境負荷低減に関する評価・表示ガイドライン」
    に基づいて算定シートを入力します。

    算定シートに基づき、等級ラベル表示をする場合は、
    農林水産省に入力した算定シートを送付します。

    農林水産省から登録番号が付与されると、
    対象の農産物や商品に等級ラベル表示を使用できます。

    「見える化」ラベルの名称は、
    見るX選べるから「みえるらべる」となっています。

    <システム連携>

    みえるらべるの等級表示の算定は
    農林水産省の「環境負荷低減の見える化システム」
    で行いますが、
    このシステムは
    (株)クボタのKSAS
    ウォーターセル(株)のアグリノート
    JA全農の「担い手営農サポートシステム」(通称:NEサポシステム)
    と連携しています。

    <所感>

    食品ラベル表示は専門的知識がないと理解が難しかったですが、
    健康や環境負荷の面での分かりやすいラベル表示が
    普及し始めています。

    消費者がこういったラベルに慣れて、
    価格やブランド知名度だけでなく
    健康や環境負荷の観点から商品を選択するようになると、
    流通構造そのものが、大きく変わり、
    地産地消も発展することになると思います。