文部科学省
HPCI計画推進委員会
<HPCIとは>
革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラを意味します。
ハイパフォーマンス・コンピューターとはすなわち、スーパーコンビューターです。
国内の大学や研究機関のスーパーコンピューターや大規模ストレージシステムを高速ネットワークで結ぶことで一つのユーザーアカウントでネットワークに接続されたスーパーコンピューターを利用できるインフラが、革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラです。
<スーパーコンピューターの役割>
2014年に3月に公表された「今後の HPCI 計画推進の在り方について 」には
「スーパーコンピュータを用いたシミュレーションは、理論、実験に並ぶ科学技術の第 3 の手法として、
科学技術の様々な分野において不可欠な研究開発基盤となってきている 」
と記載されています。
具体的な例として以下のように挙げられています。
- 気象・気候や地震・津波といった自然 現象のように実際には実験できないような現象
- 高温・高圧・高速・微少スケールといった極限環境での現象
- 生命現象のような様々な要素が関わる複雑な現象
- 星や銀河の形成といった実時間では再現できない現象
- 様々な物質における原子や分子の挙動、電子の状態などを量子力学などの基本的な法則(第一原理)をベースにシミュレーション
- ものづくりの現場において試作・試験・評価のプロセスをシミュレーションで代替
- 地震や津波による被害をあらかじめシミュレーシ ョンを用いて予測
- ビッグデータのような膨大なデータの処理・解析やデータ同化
<資料「スーパーコンピュータに係る最新動向について」より>
2025年12月9日公表の首題資料には、DOE(アメリカエネルギー省)が1兆ドルを掛けてAI・量子時代をリードしていく旨紹介されています。
日本はシェアも性能も世界2位ですが、アメリカとは大きな差がついています。
特にGPUの搭載が性能に大きな影響を与えるようになっているようです。
<令和7年度補正予算>
総額1,527億円が提出されています。
AI for Science により、基礎研究、拠点・環境整備、インフラ高度化など含めて、大規模な戦略的な取り組みが開始されます。
<所感>
スーパーコンピューターにしても次世代半導体にしても開発・運用に大規模な投資が必要でありプレイヤーは限られています。
一方でそれらを構成する部品、ソフト、量産技術などは、ベンチャーの活躍が不可欠です。
プレイヤーの裾野をどれくらい広げることができるか、が大きなポイントとなると思います。