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  • Setting the Table 2025年8月18日

    GEF
    “How young people are transforming biodiversity policy”

    <GEFとは>


    GEF(Global Environment Facility)
    は国連の機関である
    UNEP(United Nations Environment Programme)

    UNDP(United Nations Development Programme)
    そして
    世界銀行によって運営される機関です。

    途上国が環境問題に対応するために
    無償資金供与をすることを目的として
    1991年に設立されました。

    先進国は過去の経済成長の過程で
    二酸化炭素の排出含め、
    地球環境の破壊を続けてきました。

    一方で、途上国は
    これから経済成長をしようという段階になって、
    地球環境保護に取り組まなければなりません。

    こういった課題がある中で、
    GEFは、途上国が経済成長をしながら
    地球環境保護に取り組む上での
    役割を担っています。

    <GEFによる支援プログラム>


    GEFがサポートするプログラムの中に、
    昆明・モントリオール生物多様性枠組
    に取り組む上での
    各国の生物多様性戦略及び行動計画の策定
    そして進捗報告の更新があります。

    各国政府の設定したゴールを達成するために
    GEFはアンブレラ・プログラムに基づく
    資金的及び技術的な支援を提供しています。

    アンブレラ・プログラムでは
    ガイダンスに沿った柔軟なプロセスが
    提供されているので
    各国は固有の状況に応じた内容に
    取り組むことができます。

    <若年層の取り込み>


    昆明・モントリオール生物多様性枠組は
    2050年ビジョン、
    2030年ミッション、
    2050年グローバルゴール、
    2030年グローバルターゲット、
    及びその他の関連要素から
    構成されています。

    そのためゴール達成の当事者は、
    今の若い世代です。


    若い世代が、それぞれの地域の状況に応じて、
    早い段階から取り組みに参画し、
    若い世代ならではの活躍をしていくことが、
    ゴール達成のために不可欠です。

    この記事では、
    カメルーンとナイジェリアのそれぞれの
    若者が
    生物多様性維持への取り組みで
    リーダーシップを発揮している内容を紹介しています。

    <所感>


    今の地球環境の破壊は、
    過去の経済成長によってもたらされたものです。

    そして、地球環境保護は、
    将来に向かっての約束となっていて、
    現状は残念ながら、
    地球環境の破壊は続いている状況になっています。

    途上国に限らず、先進国でも、
    若い世代はこの問題に高い関心を持っています。

    経済を循環させながら、
    環境破壊から環境保護に転換していくためには、
    この記事にあるような、
    世代に注目したアプローチが重要と思います。

    大人が決めた枠組みを、
    子供が実現する、
    といった発想でいる限りは、
    世代間の溝が深まります。

    一方で、生物多様性含めた環境問題は、
    政治とも経済とも密接に絡んでいます。

    そのように考えると、
    政治・経済・文化
    いろんな場所で
    若い世代の活躍の場を
    意図的に作っていく必要があると感じました。