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  • Setting the Table 2025年8月8日

    農林水産省 「農村RMO」

    産業革命後資本主義が進展し、
    競争社会になりました。

    競争社会のキーワードは生産性の向上。
    生産性を高めるために、機械化・そして分業が進みました。
    今もあらゆる点で、機械化と分業は進んでいます。

    機械化と分業は都市化を進めました。
    地方の農村は過疎化が進み、
    農村では分業どころか一人二役も三役も担う必要がある
    状況となっています。

    そのような条件では、
    日本の財産である農地も
    地域資源の活用も
    衰退していき、
    ますます地方は不便に、
    人でもますます足らなくなっていきます。

    このような状況の中、
    農村RMO
    (Region Management Organization) 
    の取り組みが進んでいます。

    農村RMOとは、
    農村に住む人々が中心となって、
    複数の集落の機能を補完して、
    農用地保全活動や農業を核とした経済活動と併せて、
    生活支援等地域コミュニティの維持に資する取り組むを
    行う組織です。

    今、農業に従事することの魅力が
    様々な形で発信されています。
    実際に、地方の農業を活性化させるために、
    大きな貢献をしている若者もいます。

    米不足、気候変動、関税、ウイルス
    そして巨大地震の予想。
    様々な不安が生じている中で、
    人々が本当に大事なことに気がつき、
    人と人とのつながりを大事にする活動が、
    少しずつ、再び芽生えてきているように思います。

    行政がこういった活動の創出や活性化に
    積極的に関与していくことは、
    草の根で取り組まれている動きを
    もっと幅広い人たちの活動に広げる上で、
    とても重要だと思います。