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  • Setting the Table 2025年11月8日

    総務省
    情報通信法学研究メディア法分科会

    思想・良心の自由、そして表現の自由。

    精神的自由の規制については
    経済的自由の規制立法に関して適用される
    合理性の基準は適用されず、
    より厳格な基準によって審査されなければならないという
    二重の基準論に見られるように
    精神的自由権は経済的自由権よりも優越的な地位にあることが
    唱えられてきました。

    しかしながらインターネットの普及により
    膨大な情報にアクセスできるようになり、
    それと共に意図的な情報操作が行われるようになっています。
    生成AIによって、真実と誤認させるような内容の
    フェイクニュースを誰でも作り出すことができるようにも
    なってきています。

    民主主義の根幹にある表現そのものが、
    逆に民主主義の原則への脅威になりつつあり
    改めて表現に対する規制が見直されるようになっています。

    ジャーナリズムの教育を受けた人々ではなく、
    誰もが情報を発信することができるようになった今、
    思想の「市場」の秩序がこれまでとは違う形で
    求められているようになっていることを、
    この分科会の資料やコメントの内容から、
    学ぶことができます。