文部科学省
大学等における学生のキャリア形成支援活動表彰
終身雇用を前提とした採用においては、
企業の採用の嗜好は
即戦力よりもむしろ潜在性でした。
素直、プラス発想、勉強好きといった潜在性は
将来の成長のために不可欠であることは
今も変わりはありませんが、
終身雇用がなくなりつつある日本においても、
新卒にもある程度、短期間で即戦力になることが
求められつつあります。
私が学生だった30年前は、
インターンシップを導入している企業はほとんどありませんでしたが、
今はインターンシップは企業にとっても学生にとっても、
様々な目的で活用される制度として定着しています。
アメリカのTeach for Americaのように、
学生は卒業後
NPO法人で教師として教える側を経験したのちに
民間企業に就職することで、
様々なスキルを活用できるという事例もあり、
日本でも普及しつつあります。
この文部科学省の学生のキャリア形成支援活動表彰制度は、
日本ならではのユニークな学生のキャリア形成が
生まれるきっかけとして、
とてもよい制度と思います。
申請のためには以下の要件を満たす必要があります。
- 職業体験を伴うものであること
- 正規の教育課程に位置付け単位認定を行うものであること
- 大学等の組織的な取組として位置づけられていること
- 実施後の教育的効果を把握する仕組みが整備されていること
- 原則としてキャリア形成支援活動の職業体験期間が5日以上であること
- 大学等と企業が協働して行う取組であること
大学教育の一環として、勉学とは別の実務面でのカリキュラムが組まれること、
産学連携で取組が行われることなど、
学生にとっても魅力のある枠組みと思います。