カテゴリー: 技術

  • Setting the Table 2025年10月9日

    国土交通省
    「貸切バス事業者安全生評価認定制度」

    貸切バス事業者安全生評価認定制度は
    日本バス協会が
    貸切バス事業者からの申請に基づいて
    安全生や安全の確保に向けた取組状況について
    一ツ星から五ツ星までの5種類の認定評価種別で
    評価認定を行う制度です。

    評価方法は書類審査、訪問審査で

    • 安全生に対する取組状況(55点)
    • 事故及び行政処分の状況(20点)
    • 運輸安全マネジメント実施(25点)

    の合計100点となります。

    評価は年1回で、毎年得点に応じて星数が決定しますが、
    たとえ満点でも前年よりも星一ツしか増えません。

    新規申請の場合は60点以上で一ツ星となります。
    100点でも一ツ星です。
    更新1回目は70点以上で二ツ星となります。
    60点を下回ると認定はなくなります。
    更新2回目は80点以上で三つ星となります。
    60点を下回ると認定はなくなります。

    このように、五ツ星の認定を受けるためには、
    最低4回の更新が必要となります。
    認定の取り消しを受けた場合、
    または認定とならなかった年がある場合、
    再度新規申請からスタートです。

    その他行政処分を受けた場合の
    降格等の仕組みもあります。

    そのため、5ツ星の認定を受け、
    維持することは容易ではありません。

    認定をうけた事業者は
    安全に対する取組が優良なバス会社であることを示す
    シンボルマークを貼付することができ、
    またホームページや名刺に表示することができます。

    【所感】

    人手不足が深刻となっていて、
    どのバス会社も運転手の確保に苦労をしています。

    そういった中で、
    無理な運行を行うと重大な事故を招きかねません。

    以前は会社の信頼性は、
    事業規模であったり、
    知名度であったりしましたが、
    これからは客観的な安全生の評価といった
    要素になっていくと思います。

    こういった制度を活用して、
    安全管理の仕組みを確立していくことが、
    事業者としての信頼性と競争力につながっていくことになります。