Setting the Table 2025年6月21日

経済産業省「価格交渉促進月間(2025年3月)フォローアップ調査結果」

モノの値段が上がっていて、
政府も賃上げを促進しています。
現実に企業にとって労務費が上がっており、
人手が不足している一方で、
一人ひとりの所得水準の改善は
なかなか感じにくい状況となっています。

発注側の値下げ交渉ではなく、
受注側の値上げ交渉という形で
価格交渉が定着するのは時間がかかります。
そういった中で、
「受注企業から発注企業に交渉を申し出、価格交渉が行われた」
割合が41.5%まであがってきている点は注目に値します。
これが5割を超えると、
受注側の中小企業にとっても、
発注側の大手企業に対して値上げを依頼しやすくなると思います。

農林水産省「バイオマス産業都市構想」

バイオマス産業都市は、
平成24年から取り組まれている
バイオマス事業化戦略における総合支援の一つで、
地域のバイオマスを活用したグリーン産業の創出と
地域循環型エネルギーシステムの構築
を目指した取り組みです。
これまでに104の市町村が選定されています。

バイオマス産業都市構想は市町村が主体となって作成することになっていますが、
地域バイオマスの利用促進、
地域循環型のエネルギーの強化、
地域産業振興・雇用創出、
温室効果ガス削減
などの波及効果を実現するためには、
民間部門の積極的な関与が不可欠です。

建設、産業廃棄、農林水産業業、エネルギーなど、
地域を熟知している、地域の様々な企業が、
ボトムアップで参画して、アジャイルで自律的に
運営・改善され続けていくことが
本来の目指す姿と思います。
地域企業がこういった政府の支援施策を知ることで、
所属する市町村と積極的にコミュニケーションを取って
提案をしていくような形になると望ましいと思います。