国土交通省
鉄道分野のGX
<CO2排出量>
2023年度のデータで年間
鉄道:720万トン
バス・タクシー :496万トン
航空:1,019万トン
内航海運:973万トン
<エネルギー消費>
鉄道分野が日本全体の約2%の電力消費
非電化区間(主にディーゼル列車)
が鉄道ネットワークの
約3分の1を占める
<鉄道の輸送人員>
2017年度 250億人超
2022年度 210億人超
<鉄道車両生産額(部品含む)>
6,500億円
うち輸出1,100億円
<海外の鉄道市場>
軌道、車両、信号・システム、運行・保守
などについて年間23.7兆円の市場規模。
2029年まで年率3.0%の成長を見込む。
欧州メーカーや中国企業との激しい競争環境。
<鉄道分野のGX>
- 高効率な車両動力システム
- 回生電力の有効活用
- 超電導送電システム
- ソフトウェアの対策
- 非電化区間における車両の革新
- バイオディーゼル燃料
- 再エネの活用
<基本的考え方>
- 官民一体で鉄道分野のGX投資に取り組む
- 次世代型車両・開発設備の導入・普及の推進
- 水素車両の早期実現
- 水素需要創出に向けて他分野・他業界と連携
- 標準化の推進
- 海外需要取り込みに必要な設計とサプライチェーン全体で排出削減
- ハード・ソフト両面で2013年度比540万トンの排出量削減(2030年代)
- 再エネの主力電源化
- モーダルシフト
<目標>
以下の目標値が具体的に定められています。
- 省エネの徹底目標
- 非電化区間のGX目標
- 再エネの導入目標
また国・関係団体による環境整備の目標も定められています。
<所感>
日本の鉄道技術は世界トップクラスを維持してきましたが
水素車両の実用化では遅れをとっています。
鉄道は開発投資が大きく、また実用化のためには
政治も必要なので、
ハード面では、行政と大企業のリーダーシップが求められると思います。
こういった動きの公表は、
ソフト面でのベンチャー企業誕生の素地となります。
鉄道GXのネットワークが大きくなっていくことを望みます。