Setting the Table 2025年10月4日

農林水産省
農林水産省渇水・高温対策本部
国土交通省
国土交通省渇水対策本部

2025年の渇水・高温に対して、
稲作を保護するために
7月30日に
農林水産省渇水・高温対策本部と
国土交通省渇水対策本部が
それぞれ設置されていました。

水稲の灌漑期間が終了したことから、
ともに10月5日に本部が解散となります。

農業用水対策として、
災害緊急派遣チームの派遣、
給水車・ポンプ等の活用、
給水車、ポンプ、番水等の諸経費の補助、

高温対策として
斑点米カメムシ類臨時特定対策

などが行われてきました。

ダム流域平均雨量が極めて少ない中で、
最低水位を下回りながらも、
出穂期に切れ目の無い補給を継続するために
異常渇水補給を実施して水の補給が
継続されました。

本件は、米不足、水不足の中で、
2つの省が、連携して、
水の供給に尽力したもので
国としてのBCPが機能したと言えます。

大きな組織の中で、
誰かがリーダーシップをとって、
地方の機関や関係者と調整のもと、
迅速に特別な対策を実現したものと思います。

ダムからの給水など、
一方ではリスクを負う内容であり、
その一方で待ったなしで実行しなけれならない内容です。
専門家の意見を聞くことと、
関係者の同意を得ることを
これほど短期間で行えたということは、
万が一の場合の合意形成の体制が
あらかじめ整っていたということになります。

災害は年々頻度が高く、規模が大きくなっています。
BCPがあらゆる機関で求められていますが、
BCPとは何か?
を考える上で、非常に参考になる事例と言えます。