金融庁
「サステナビリティ情報の開示と保証のあり方に関するワーキング・グループ」
2025年3月にサステナビリティ基準委員会(SSBJ)より
サステナビリティ開示基準(SSBJ基準)が公表されました。
SSBJ基準には以下の4つの区分があります。
・ユニバーサル基準
SSBJ基準の全体像の説明及び基本となるルール
・テーマ別基準
サステナビリティ情報に関する全般的な開示及びテーマ別の開示を定める基準
・産業別基準
サステナビリティ情報に関する産業別の開示を定める基準
・実務対応基準
上記のいずれにも該当しない分野について、一定の開示を定める基準
サステナビリティ関連財務開示は、
関連する財務諸表と同じ報告期間を対象とし、
同時に報告しなければならないことになっています。
SSBJ基準に準拠した有価証券報告書の義務化へのロードマップが
本ワーキンググループでは議論されており、
2025年11月中にはSSBJ基準の適用義務付けに向けての
金融商品取引法令の改正案について、
パブリックコメント手続きが開始される見込みとなっています。
決定内容に従って、まずは東証プライム上場企業は
対応を迫られることになります。
特に、サステナビリティ保証については、
財務諸表の監査に加えて、新たな第三者保証が必要となります。
財務省表の監査同様に、国際基準を満たした対応が必要となります。
サステナビリティ保証業務実施者は財務諸表同様に監査法人が
主要な役割になると思われ、監査法人はすでに対応を進めていると思いますが、
その他の業態にも門戸が開かれる可能性もあります。
いずれにしても、近日中に発表されるパブリックコメント手続きの内容に注目です。