Setting the Table 2025年10月30日

金融庁
「サステナビリティ情報の開示と保証のあり方に関するワーキング・グループ」

2025年3月にサステナビリティ基準委員会(SSBJ)より
サステナビリティ開示基準(SSBJ基準)が公表されました。

SSBJ基準には以下の4つの区分があります。

・ユニバーサル基準
SSBJ基準の全体像の説明及び基本となるルール

・テーマ別基準
サステナビリティ情報に関する全般的な開示及びテーマ別の開示を定める基準

・産業別基準
サステナビリティ情報に関する産業別の開示を定める基準

・実務対応基準
上記のいずれにも該当しない分野について、一定の開示を定める基準

サステナビリティ関連財務開示は、
関連する財務諸表と同じ報告期間を対象とし、
同時に報告しなければならないことになっています。

SSBJ基準に準拠した有価証券報告書の義務化へのロードマップが
本ワーキンググループでは議論されており、
2025年11月中にはSSBJ基準の適用義務付けに向けての
金融商品取引法令の改正案について、
パブリックコメント手続きが開始される見込みとなっています。

決定内容に従って、まずは東証プライム上場企業は
対応を迫られることになります。
特に、サステナビリティ保証については、
財務諸表の監査に加えて、新たな第三者保証が必要となります。

財務省表の監査同様に、国際基準を満たした対応が必要となります。
サステナビリティ保証業務実施者は財務諸表同様に監査法人が
主要な役割になると思われ、監査法人はすでに対応を進めていると思いますが、
その他の業態にも門戸が開かれる可能性もあります。

いずれにしても、近日中に発表されるパブリックコメント手続きの内容に注目です。