Setting the Table 2025年11月6日

文部科学省
大学等における学生のキャリア形成支援活動表彰

終身雇用を前提とした採用においては、
企業の採用の嗜好は
即戦力よりもむしろ潜在性でした。

素直、プラス発想、勉強好きといった潜在性は
将来の成長のために不可欠であることは
今も変わりはありませんが、
終身雇用がなくなりつつある日本においても、
新卒にもある程度、短期間で即戦力になることが
求められつつあります。

私が学生だった30年前は、
インターンシップを導入している企業はほとんどありませんでしたが、
今はインターンシップは企業にとっても学生にとっても、
様々な目的で活用される制度として定着しています。

アメリカのTeach for Americaのように、
学生は卒業後
NPO法人で教師として教える側を経験したのちに
民間企業に就職することで、
様々なスキルを活用できるという事例もあり、
日本でも普及しつつあります。

この文部科学省の学生のキャリア形成支援活動表彰制度は、
日本ならではのユニークな学生のキャリア形成が
生まれるきっかけとして、
とてもよい制度と思います。

申請のためには以下の要件を満たす必要があります。

  • 職業体験を伴うものであること
  • 正規の教育課程に位置付け単位認定を行うものであること
  • 大学等の組織的な取組として位置づけられていること
  • 実施後の教育的効果を把握する仕組みが整備されていること
  • 原則としてキャリア形成支援活動の職業体験期間が5日以上であること
  • 大学等と企業が協働して行う取組であること

大学教育の一環として、勉学とは別の実務面でのカリキュラムが組まれること、
産学連携で取組が行われることなど、
学生にとっても魅力のある枠組みと思います。