財務省 「高齢者の資産をめぐる2つの問題」
この三井住友信託銀行の資料によると、
75歳を超えると認知症有病率が急速に高まります。
健康で生き生きで働き続けることができることが理想ですが、
現実問題として存在している認知症の問題についても
正面から取り組んでいく必要があることを
改めて認識させてくれる内容となっています。
認知症高齢者の保有資産が
2020年にすでに255兆円という規模となっており、
この資産が本人のために、
正しく使われるような「制度」を構築しなければなりません。
米国では民間による信託が発展しています。
個人的には、
米国の信託はどちらかと言えば相続制度が
ネガティブに捉えられてきたことから発展してきたように感じます。
日本で米国同様の信託制度が望ましいとは必ずしも言えないと思います。
一方で、現在の法定後見、任意後見といった制度だけでは、
高齢者の資産を「活かす」という意味では
十分ではないとも感じます。
環境省 「自動車向け再生プラスチック市場」
私たちの生活の中にプラスチックは溢れています。
顔料を練り込んで着色したマスターバッチを
樹脂のペレットとまぜ、
ブロー成形、射出成形などの機械で
金型をとおって部品になります。
耐熱性に優れたプラスチックもあれば、
外部からの衝撃に対して強いプラスチックや
接着性や加工性に優れたプラスチックもあり、
用途に応じて無数にある化学構造の中から、
最適な機能のある素材が開発されてきました。
「再生プラスチック」というと、
環境保護の上で聞こえは良いですが、
既存のプラスチックを素材から置き換えのは
至難の業です。
ましてや、自動車という人の命を預かる機械で、
品質への妥協は許されません。
一方で3Dプリンタなど、
デジタルを活用した新しい技術が生まれ、
これまでと違った加工方法も可能になっています。
新しい技術から、新しい製品が生まれ、
新しいリサイクルの形も生まれることも期待できます。
自動車プラスチック向け再生プラスチックというのは
とても大きなテーマですが、
日本の素材、部品、アセンブリ、加工含めた横軸で
様々なアイデアを出し合えば、
魅力的かつ実用的な市場を創造できるかも知れません。