UCN “RAMSAR COP15”
気候変動に関する国際パネルといえば、
UNFCC
(United Nations Framework Convention of Climate Change)
(国連気候変動枠組条約)
の締約国によって開催されるCOP
(Conference of the Parties)
が広く認識されています。
最初のCOPがブラジルのリオで開催され、
当時12歳の日系人、セヴァン・カリス・スズキさんによる
「直し方が分からないものをこれ以上壊すのはやめてください」
というスピーチは世界中の多くのアクションの
きっかけとなりました。
そして今年11月10日から21日にかけて、
ブラジルのベレンでCOP30が開催されます。
一方で、ラムサール条約は
国際的に重要な湿地に関する条約です。
湿地が生物多様性の宝庫であるところ
これまでに干拓によって多くの湿地が失われました。
ラムサール条約はこの湿地を保護するための枠組みです。
こちらのCOP(Conference of the Contracting Parties)は、
生物多様性の宝庫であるビクトリア滝のあるジンバブエで開催されました。
ラムサールCOPは1980年以降3年ごとに開催されており、
今回はCOP15となります。
COP15では、従来の湿地の維持と保護の活動に加えて、
新たな決議が行われました。
各国が新鮮な水の回復のための法や政策を定めることが
締約国の中で合意されたことが大きなトピックとなります。
また、Freshwater Challenge (https://www.freshwaterchallenge.org)
への参画も呼びかけられています。
日本からも政府代表団がCOP15に参加しています。
名古屋市がラムサール条約湿地都市に認証されました。
また猪苗代湖が条約湿地に新規登録されています。
「新鮮な水」という点でも、湿地の保護という点でも、
日本は締約国の中でも優等生と思います。
知識を共有したり、活動への参加者を拡大するために、
日本はどのような関与の仕方をしていくことになるでしょうか?