Setting the Table 2025年9月17日

国土交通省
鉄道分野のGX

<CO2排出量>

2023年度のデータで年間
鉄道:720万トン
バス・タクシー :496万トン
航空:1,019万トン
内航海運:973万トン

<エネルギー消費>

鉄道分野が日本全体の約2%の電力消費
非電化区間(主にディーゼル列車)
が鉄道ネットワークの
約3分の1を占める

<鉄道の輸送人員>

2017年度 250億人超
2022年度 210億人超

<鉄道車両生産額(部品含む)>

6,500億円
うち輸出1,100億円

<海外の鉄道市場>

軌道、車両、信号・システム、運行・保守
などについて年間23.7兆円の市場規模。
2029年まで年率3.0%の成長を見込む。
欧州メーカーや中国企業との激しい競争環境。

<鉄道分野のGX>

  • 高効率な車両動力システム 
  • 回生電力の有効活用 
  • 超電導送電システム 
  • ソフトウェアの対策 
  • 非電化区間における車両の革新
  • バイオディーゼル燃料 
  • 再エネの活用 

<基本的考え方>

  • 官民一体で鉄道分野のGX投資に取り組む
  • 次世代型車両・開発設備の導入・普及の推進
  • 水素車両の早期実現
  • 水素需要創出に向けて他分野・他業界と連携
  • 標準化の推進
  • 海外需要取り込みに必要な設計とサプライチェーン全体で排出削減
  • ハード・ソフト両面で2013年度比540万トンの排出量削減(2030年代)
  • 再エネの主力電源化
  • モーダルシフト

<目標>

以下の目標値が具体的に定められています。

  • 省エネの徹底目標
  • 非電化区間のGX目標
  • 再エネの導入目標

また国・関係団体による環境整備の目標も定められています。

<所感>

日本の鉄道技術は世界トップクラスを維持してきましたが
水素車両の実用化では遅れをとっています。

鉄道は開発投資が大きく、また実用化のためには
政治も必要なので、
ハード面では、行政と大企業のリーダーシップが求められると思います。

こういった動きの公表は、
ソフト面でのベンチャー企業誕生の素地となります。

鉄道GXのネットワークが大きくなっていくことを望みます。