国土交通省
CNP認証(コンテナターミナル)の初認証
<カーボンニュートラルポート(CNP)とは>
港湾・臨海部には温室効果ガスを多く排出する産業が集積しています。
港湾は輸出入貨物の99%以上が経由します。
港湾・臨海部には発電所、製油所、鉄鋼、化学工業が
集積しており、これらの産業で
CO2排出量の約6割を占めています。
港湾で、エネルギー転換に必要となる水素・アンモニア等の供給に
必要な環境整備を行うことで、
サプライチェーン全体の脱炭素課に取り組む荷主等のニーズに対応し、
港湾や産業の競争力強化と脱炭素社会の実現を目指します。
<CNP認証(コンテナターミナル)>
カーボンニュートラルポート形成に向けた
ターミナルの脱炭素化の取組について、
透明化を図り、客観的に評価します。
認証の取得は、
脱炭素化による企業価値の向上に取り組む
港湾ユーザー(荷主、船社、物流事業者等)や
資金調達先(投資家、金融機関等)、
社会全体に対するPRツールとなります。
<申請について>
本認証制度の申請は、ターミナル単位で行います。
申請者は制度要綱に基づき国土交通省港湾局に認証を申請します。
国土交通省港湾局は審査を行い、
認証レベル毎に設定された要求事項を満たす場合、
当該レベルを認証します。
認証の有効期間は3年です。
申請料は無料です。
<初認証>
2025年9月25日、初認証として
以下5ターミナルが認証されました。
- 博多港アイランドシティコンテナターミナル レベル5+
- 川崎港コンテナターミナル レベル4+
- 名古屋港鍋田ふ頭コンテナターミナル レベル3++
- 大阪港南港コンテナターミナルC-1/4 レベル2+
- 高松港コンテナターミナル レベル1
<所感>
かつては港湾地域は公害等で問題となることが多かったです。
だからこそ、歴史的に、
港湾地域は環境への取り組みが進んでいます。
そういった中で、この認証は、
「エネルギー転換」という技術にフォーカスした
取り組みのレベルを認証しています。
港湾で脱炭素化技術の導入が進むと、
全体でのカーボンニュートラルへのインパクトは大きく、
また、他の地域に同様の仕組みを横展開することにもつながると思います。
環境対応に、予防だけでなく攻めの姿勢が
ますます必要となっていると思います。