Setting the Table 2025年9月30日

環境省
自動車向け再生プラスチック市場構築ワーキンググループ

<背景>

  • 再生プラスチックの国内循環が進んでいない。
    • 例1:廃プラスチックの約6割は熱回収に留まる
    • 例2:国内でマテリアルリサイクルされたプラスチックの約7割が輸出
  • 欧州では2023年7月に自動車の再生プラスチック含有率の義務化が盛り込まれた。

<動静脈連携による再生材市場構築>

静脈産業=再生材供給側産業

  • 選別技術、コンパウンド技術の向上
  • 安定供給

動脈産業=再生材需要側産業

  • リサイクル設計
  • 再生材利用率向上
  • グローバル競争力強化

<ワーキンググループ1 Car to Car>

  • 使用済自動車からのプラスチック回収量拡大
  • 自動車におけるリサイクル設計の促進策
  • 循環性の高い自動車の価値訴求のあり方 

<ワーキンググループ2 X to Car>

  • 国内で生産された再生プラの自動車向け活用可能性の評価
  • 自動車製造業とリサイクル業の連携を通じた使いこなし方策 

<試算対象部品>

(内装)
  • インストルメントパネル
  • ドアパネル
  • A/B/C/Dピラー
  • シート
  • トランクトリム
  • センターコンソール
  • テールゲート
(外装)
  • バンパー
  • アンダーカバー
  • サイドシルガーニッシュ
  • フェンダーライナー

<品質評価サンプル概要>

  • リベット材(射出成型、フィルムシート)
  • コンパウンド材(射出成型)

<所感>

自動車には膨大な種類の
汎用プラスチック、
エンジニアリングプラスチックが
使用されています。

ヘッドライト一つにも、
その機能に応じて複数のプラスチックが使われています。

エンジンルームのような高熱の環境でも
プラスチックが使われています。

プラスチックの素材と成型技術によって
多様なインプラやドアが実現しています。

この極めて高機能な産業で、
再生プラスチック比率を高めることは
極めてチャレンジングですが、
実現すれば大きな産業となること、
環境負荷を大幅に軽減すること
は間違いないと言えます。

産学官連携でどのようなアウトプットが生み出されるのか、
楽しみです。