国土交通省
「貸切バス事業者安全生評価認定制度」
貸切バス事業者安全生評価認定制度は
日本バス協会が
貸切バス事業者からの申請に基づいて
安全生や安全の確保に向けた取組状況について
一ツ星から五ツ星までの5種類の認定評価種別で
評価認定を行う制度です。
評価方法は書類審査、訪問審査で
- 安全生に対する取組状況(55点)
- 事故及び行政処分の状況(20点)
- 運輸安全マネジメント実施(25点)
の合計100点となります。
評価は年1回で、毎年得点に応じて星数が決定しますが、
たとえ満点でも前年よりも星一ツしか増えません。
新規申請の場合は60点以上で一ツ星となります。
100点でも一ツ星です。
更新1回目は70点以上で二ツ星となります。
60点を下回ると認定はなくなります。
更新2回目は80点以上で三つ星となります。
60点を下回ると認定はなくなります。
このように、五ツ星の認定を受けるためには、
最低4回の更新が必要となります。
認定の取り消しを受けた場合、
または認定とならなかった年がある場合、
再度新規申請からスタートです。
その他行政処分を受けた場合の
降格等の仕組みもあります。
そのため、5ツ星の認定を受け、
維持することは容易ではありません。
認定をうけた事業者は
安全に対する取組が優良なバス会社であることを示す
シンボルマークを貼付することができ、
またホームページや名刺に表示することができます。
【所感】
人手不足が深刻となっていて、
どのバス会社も運転手の確保に苦労をしています。
そういった中で、
無理な運行を行うと重大な事故を招きかねません。
以前は会社の信頼性は、
事業規模であったり、
知名度であったりしましたが、
これからは客観的な安全生の評価といった
要素になっていくと思います。
こういった制度を活用して、
安全管理の仕組みを確立していくことが、
事業者としての信頼性と競争力につながっていくことになります。