総務省
情報通信法学研究メディア法分科会
思想・良心の自由、そして表現の自由。
精神的自由の規制については
経済的自由の規制立法に関して適用される
合理性の基準は適用されず、
より厳格な基準によって審査されなければならないという
二重の基準論に見られるように
精神的自由権は経済的自由権よりも優越的な地位にあることが
唱えられてきました。
しかしながらインターネットの普及により
膨大な情報にアクセスできるようになり、
それと共に意図的な情報操作が行われるようになっています。
生成AIによって、真実と誤認させるような内容の
フェイクニュースを誰でも作り出すことができるようにも
なってきています。
民主主義の根幹にある表現そのものが、
逆に民主主義の原則への脅威になりつつあり
改めて表現に対する規制が見直されるようになっています。
ジャーナリズムの教育を受けた人々ではなく、
誰もが情報を発信することができるようになった今、
思想の「市場」の秩序がこれまでとは違う形で
求められているようになっていることを、
この分科会の資料やコメントの内容から、
学ぶことができます。