農林水産省・経済産業省
プラスチック資源循環促進法における設計認定制度
令和3年に施行されたプラスチックに係る資源循環の促進に関する法律(プラスチック資源循環促進法)に基づき、農林水産省と経済産業省が清涼飲料用ペットボトル容器について、経済産業省が文具、家庭用洗浄剤容器、家庭用化粧品容器について、令和8年2月10日(火曜日)付けで初めての認定を行いました。
本法律では、あらゆるプラスチック使用製品の製造事業者が取り組むべき事項がプラスチック使用製品設計指針として定められており、特に優れた製品について主務大臣が認定するという制度となっています。
循環型経済に向けての重要な内容なので一部引用させていただきます。
<プラスチック使用製品設計指針>
【構造】
- 減量化
- 包装の簡素化
- 長期使用化・長寿命化
- 再使用が容易な部品の使用または部品の再使用
- 単一素材化等
- 分解・分別の容易化
- 収集・運搬の容易化
- 破砕・焼却の容易化
【材料】
- プラスチック以外の素材への代替
- 再生利用が可能な材料の使用
- 再生プラスチックの利用
- バイオプラスチックの利用
【その他】
- 製品のライフサイクル全体を通じた環境負荷等の影響を総合的に評価すること
- 企業等のホームページ、製品本体、取扱説明書等に、必要とされる範囲で情報を記載し、プラスチック使用製品を廃棄又は修理・部品交換を行おうとする者等に対し、プラスチック使用製品の構造、部品の取り外し方法、プラスチックの種類等の情報を提供することができるような体制整備を図るなど
- 製造事業者、材料・部品等の供給者、再商品化・再資源化事業者、使用する事業者、消費者、国及び地方自治体との間で相互に協力
- 製品分野ごとの設計の標準化並びに設計のガイドライン等の策定及び遵守
<設計認定制度>
国が指定した指定調査機関にプラスチック使用製品設計指針への適合性についての技術的な調査(設計調査)の申請を行い、指定調査機関が調査結果を国に通知して国が設計認定を行います。
<認定を受けた製品>
- 軽量クリアーファイル20ポケット(プラス株式会社)
- アタックZERO ワンハンドタイプ(花王株式会社)
- 軽量クリアーファイル40ポケット(プラス株式会社)
- 軽量クリアーホルダー10枚入り(プラス株式会社)
- コカ・コーラ 350mlPETボトル(日本コカ・コーラ株式会社)
- い・ろ・は・す 天然水 285mlPETボトル(日本コカ・コーラ株式会社)
- い・ろ・は・す ラベルレス 天然水 560mlPETボトル(日本コカ・コーラ株式会社)
- ポカリスエット ラベルレスボトル 500ml(大塚製薬株式会社)
- ポカリスエット ペットボトル 500ml(大塚製薬株式会社)
- ビオレu 泡ハンドソープ つめかえ用(770 mL)(花王株式会社)
- アタックZERO ドラム式専用 大サイズ本体(花王株式会社)
- アタックZERO 部屋干し 大サイズ本体(花王株式会社)
- アタックZERO 部屋干し ワンハンドタイプ(花王株式会社)
- ダヴ ビューティモイスチャー クリーミー泡洗顔(ユニリーバ・ジャパン株式会社)
- アサヒ十六茶PET600ml(アサヒ飲料株式会社)
- H&S 350ml Volume up Shampoo(P&Gジャパン合同会社)
- Pantene 400G Extra Damage Repair Shampoo(P&Gジャパン合同会社)
- Pantene 380G Gold Damage Repair Shampoo(P&Gジャパン合同会社)
- サントリー天然水 2Lペット(サントリー食品インターナショナル株式会社)
- サントリー GREEN DA・KA・RAやさしいコーン茶600mlペット(サントリー食品インターナショナル株式会社)
- お~いお茶緑茶ホットPET500ml(株式会社伊藤園)
<所感>
人口が増えると包装容器は増えます。モノが動けば動くほど、包装容器の量は増えます。
一般消費者の目を引くのは、容器の中身である液体よりもむしろ外側にある容器の方です。
このようにして、プラスチック容器は長い間、いかに消費者の目を引くか、という点で設計をされてきました。
一方で、ヨーロッパでは、すでに環境に悪影響を与える容器よりも資源循環に優れた容器が「一般消費者」の支持を得るようになっています。
日本でもそういった傾向が現れてきていますが、どの容器が資源循環に優れているのか一般消費者にはわかりにくいこともあり、資源循環を意識してプラスチック容器を選んでいる人は少数派であると思います。
プラスチック製品、特に一般消費者が直接手にする容器包装はそれに付随するラベル・フィルム・インクなど含めると大きな産業です。
この認定をきっかけに、消費者が資源循環をより意識するようになると、ヨーロッパのような資源循環に向けた大きな流れが起こるのではないかと期待します。