農林水産省
GOHANプロジェクト
農林水産省では、日本産の米・米加工品の輸出拡大を更に促進するため、GOHANプロジェクトを行なっています。
以下、第一回会合の農林水産省資料より要点を抜粋させていただきます。
<数値目標>
- 2025年4月策定の「食料・農業・農村基本計画」において、2030年の米の生産量について、2023年の791万トンから818万トンに増大する目標が設定
- 米・米加工品の輸出は2019年の52億円から2024年の136億円への5年間で2.6倍
- 米・バックご飯・米粉及び米粉製品の輸出について2030年に35.3万トン(922億円)とする目標を設定
<ディスカッションポイント>
【コンテンツ横断】
- GOHAN市場の確立に向けて、官民、企業間の垣根を超え、具体的にどのように連携・協働できるか
- コンテンツ横断的に日本産米の価値を訴求するために有効なプロモーションの在り方
【おにぎり】
- 現地でのおにぎり認知度向上のためにどのような取組ができるか
- おにぎり食文化の普及に向けた事業者間の連携した取組の可能性
- おにぎりの認証制度や情報提供の仕組みをどのように整備すべきか
- 海外産米による代替や文化の形骸化を防ぐためには、どのような取組が必要か
【外食・中食】
- インバウンド効果を現地での継続的な需要につなげる具体策
- 現地での喫食機会を増やしてもらうための取組
- 味覚面の優位性に加え、人件費削減といった運用面の実利を訴求するための取組
- 他国産米からの転換を促進するための連携した取組
【パックご飯】
- パックご飯・加工米飯の利便性・日本産米ならではの食味の良さを効果的に発信し、海外での認知度向上を図るためのアプローチ(認知度が高まりつつあるアジアからアプローチを始めることと、欧州での認知度向上を図ることではどちらが費用対効果が高いか)
- 模倣リスクを防ぎ、日本産米を使った本物であることを保証するための認証制度や信頼の仕組みの在り方。
- パックご飯と他の食材(カレー等)を組み合わせた食べ方提案等の具体的なプロモーションの取組
<所感>
米は一次産業では米、米・加工品は二次産業、中食・外食は三次産業に該当します。
GOHANプロジェクトは、これらのそれぞれとしても、六次産業としても、輸出を拡大していこうという試みと言え、多様なアイデアとアプローチ方法が求められると思います。
特にグローバルマーケットにおいては、日本産品の品質への信頼は確立されているので、ブランディングとマーケティング、そして物流をどうするか、ということが大きなポイントになると感じます。
WonderyのPodcast”Business War”では、こういったブランディグとマーケティングにおけるライバル企業との戦略面でのかけひきが様々紹介されていますが、まさにGOHANプロジェクトでは、グローバルでの情報収集に基づく、市場の他のプレイヤーとの駆け引きが重要になってくると感じます。
食には、ホテル、レストラン、イベント、ケータリング、自炊、中食など、様々なシーンがあり、それぞれにおいて価格帯が異なります。対象製品の種類の数だけ、そしてシーンの数だけ、ブランディング戦略は必要となります。
6次産業としてすべてを日本から輸出するのではなく、パックご飯は輸出するがカレーはレトルトを輸出するのではなく現地の産業と連携するといった取組の場合によっては必要になるかもしれません。
GOHANプロジェクトの会合の資料は毎回公表されるとのこと。
これからどのようなアイデアが生み出されるのか、楽しみです。