Setting the Table 2026年4月1日

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総務省
Beyond 5G新経営戦略センター
ビジネス展開志向型の国際標準化・知財戦略タスクフォース 報告書の公表

電報や電話が主な用途であった通信は、
コンピュータ、インターネット、SNS、クラウドサービスを通じて、
Information Communication Technologyとして、
大量のデータを送受信するインフラとなりました。

そしてAI関連技術が発展し、
通信は自動車、ロボット、ドローンの
Autonomousを実現するためにますます高度化しています。

かつてはキャリアが地域におけるICTインフラ構築の点で大きな影響力を持っていましたが、
今はNVIDIAのような半導体メーカーや、
オープンAI、グーグル、メタのようなビックテック、
SpaceXのような航空宇宙産業が世界的な影響力を持っています。

5Gでは日本独特のローカル5Gが社会実装され、
建設現場、向上、農業、河川監視等で活用されています。
一方で5Gの次の通信技術で国際標準を獲得していくことが
日本のあらゆる産業での国際競争力を維持する上で、
重要なテーマとなっています。

ビジネス展開志向型の国際標準化・知財戦略タスクフォースの報告書には、
多岐にわたる論点が整理されておりますが、
その中からネットワークの標準化トピックについてのみ
ピックアップして記載させていただきます。

【オール光ネットワーク(APN)】

  • データセンター間接続、長距離接続の大容量化
  • 光伝送システムのオープン化・ディスアグリゲーション
  • AIデータセンター向けネットワークの高度化・オープン化

【無線アクセスネットワーク(RAN)】

  • 6G
  • オープン化(インターフェース、実装基盤、運用)
  • インテリジェント化

【非地上系ネットワーク(NTN)】

  • 6G
  • 衛星ダイレクト通信
  • HAPS(成層圏通信プラットフォーム)

【量子暗号通信】

  • QKDN(量子鍵配送ネットワーク)
  • 製品評価・認証

<所感>

電話回線が通信の主要なインフラだった時代は、
電話回線をめぐって国内の機器メーカー同士が競争し、
そこで身につけた技術をもって、
優れた信頼性の高い機器を国内外に展開するという産業の構図でした。

今は、技術革新のサイクルが早く、
何が主要なインフラになり、何が主要な装置になり、
何と何をどの電波でどのように繋げるか、
ということも、置き換わっていく時代にあります。

大きな投資をしてもリターンが一切ない可能性もあるビジネスに対して、
企業単独で取り組むことは難しく、
標準化を目指して企業連合で取り組むことが必要になっていると思います。

この報告書ではそのためのトピックが明確になっているので、
関連している企業は自社の立ち位置をどのように定めていくかを
検討する上で大変参考になると思います。

一方で、通信の本来の需要は戦争や競争ではなく、
ローカルでの課題解決にあると思います。
防災含めた地域の活動に寄与するインフラとなることが期待されており、
こちらのテーマについては技術動向に振り回されることなく、
ローカル5Gの普及など、地域に根をおろした活動の継続も
経済の基盤を構築していく上で大切と感じます。