最近、近所の道路をキツネが走っているのをちょくちょく見ます。
写真は実家の近くの豊川稲荷の狐。豊川稲荷は狐塚でも有名です。狐は神の使いでもあるそうなので、神から戒めのメッセージを受け取っていると考えるようにようにしたいと思います。
1989年。私は中学生でした。昭和から平成に年号が変わり、ベルリンの壁が崩壊し、天安門事件がおき、消費税が導入されました。
私が大学生になったのは1994年。
自民党の一党独裁が崩れ、自民党・社会党・新党さきがけの連立政権で社会党の村山氏が首相に就任しました。その後村山首相は退陣し、自民党の橋本氏が首相に就任、その後橋下氏は選挙で消費税増税を掲げて自民党の議席を伸ばし、再び自民党単独政権となる第二次橋本内閣を発足させました。
当時の大きなニュースはGATT・ウルグアイラウンド交渉でした。
世界的な貿易自由化の流れの中で、牛肉とオレンジを輸入制限から関税措置に置き換えるという非常に大きなニュースが毎日のように報道されていました。
GATTはその後、WTOに引き継がれます。中国がWTOに加盟し、中国は国際社会の中で経済成長を遂げます。
そもそもGATTが始まったのは、第二次世界大戦のきっかけとなった保護主義への反省から。
中国の台頭とともに、世界は再び保護主義へと向かっています。GATT・ウルグアイラウンド、WTO・ドーハ・ラウンドを経て、日本の食料自給率は大幅に低下。エネルギー自給率も低いまま、新たにレアメタルという輸入依存度の高い資源も必要となっており、日本にとっては経済安全保障の重要性が高まっています。
そんな時代背景の中で、再び自民党が衆議院で一党優位の状況になっています。
戦争を体験した世代の方が多く亡くなっています。
拳はいったん振り上げるとなかなか下ろすことはできません。それにも関わらず、拳を振り上げてしまうと、誰かが仲介するか、それともエスカレーションしていくか、どちらかとなります。
国連の影響力が薄れ、仲介機能は弱くなっています。
ウィルソン大統領のようなアメリカをバランス・オブ・パワーの外においてアメリカ的国際秩序を形成することによって、偉大なアメリカを維持できるという考え方ではなく、ルーズベルト大統領のような、アメリカがバランス・オブ・パワーの中で、力を維持し続けることによって、偉大なアメリカを維持できるという考え方に、再びアメリカがなっていて、それによって、国際秩序に変化が訪れています。
今、国際秩序ではなく、仲介機能を果たせる国の力の必要性が高まっていると思います。
アメリカ・中国・ロシアと国境を持ち、被爆の経験があり、80年を経ても、まだ戦争に対する反省の念を忘れていない日本は、国際社会でも特殊で、重要な役割を持っています。
右に行くか、左に行くか、迷った時に、より困難な方を選ぶと国は成長すると思います。逆に、多数の国民の支持が得られる方を選んでいると、国としては衰退していくと思います。
選挙で票を集めた方が、強い発言力を持つ。
こうやって、歴史が繰り返されていくのは、統治システムとしての民主主義の限界かもしれません。
日本は天皇制が維持されており、精神的に同じ方向を向くことができます。状況は第二次世界大戦前よりもさらに難しいかも知れませんが、この困難な状況で、世界の平和と安定のために、日本ならではの立場を貫いて欲しいな、と思います。
