DANNY MEYER – Setting the Table

当事務所ではSetting the Tableを理念としております。

写真のDANNY MEYAER氏の書籍を読んでこの言葉を初めて知り、その後、意識していると、外交やビジネスの場でも度々使われていることに気が付きました。

DANNY MEYER氏はユニオンスクエア・カフェやシェイクシャックを創業した著名な企業家ですが、この書籍では経営を通じて彼が何を学んできたか記載されています。

私は文学は好きですが、ビジネス書は難しいのでまともに読むことができません。そのため、いつも読めと言われて最後まで時間をかけて必死に読んでも、全く頭に入ってこないという時間の無駄を繰り返してきました。でも、この本に関しては、あっという間に読めて、しかもとても共感しました。

MEYER氏はホスピタリティをすべての中心に置いています。

1980年代はサービス業隆盛の時代でした。この時代にあって、MEYER氏はサービスとホスピタリティの違いを理解します。

Service is the technical delivery of a product. Hospitality is how the delivery of that product makes its recipient feel.

65ページ目に書かれているこの内容はまさに目から鱗でした。ビジネス、そしてそれは人生全体にわたって共通することですが、自分が何を提供したか、ということではなく、受け止めた相手がどのように感じたか、ということが意味を持つ、というシンプルで、しかし奥が深いことをMEYER氏は自身の体験を通じて教えてくれます。

私たちは自分の基準にしたがってサービスを提供します。それに対してホスピタリティでは、すべての感覚を働かせて、相手の立場にたちます。このことをMEYER氏は、サービスはモノローグであり、ホスピタリティはダイアローグ(対話)であると言います。この本の至る所で、このダイアローグがポイントとなっています。

237ページからはこのホスピタリティをまず従業員に、次に客に、その次にコミュニティに、その次は仕入れ先に、そして最後に株主に、という順番が説明されています。

おそらくこの部分がこの本の核となるところではないかと感じています。私が社会人になったばかりの頃に『はたらくとは「はた」を「らく」にさせることだ』と先輩に教わったことを思い出し、そのことの意味の深さを、この本を読んでようやく本当の意味で理解した気がしました。

ちなみにこの本で一番好きな文章は以下です。

Invest your community. A business that understands how powerful it is to create wealth for the community stands a much higher chance of its creating its wealth for its own investors. I have yet to see a house lose any of its value when a garden is planted in its front yard. And each time one house holder plants a garden, chances are the neighbors will follow suits.

これってまさに今、大リーグで大谷選手や村上選手がプレー以外でも率先して行っている行動が当てはまっていると思います。