Setting the Table 2026年4月11日

国土交通省
9地区の先進的なスマートシティプロジェクトの支援を決定
〜令和8年度スマートシティ実装化支援事業の選定〜

令和8年度のスマートシティ実装化支援事業の実証事業9地区が決定しました。
都市課題をどのように解決していくのか、各事業を通じて知ることができます。

【宮城県仙台市】

都市OSと連携し、ハザードマップ・道路台帳・都市基盤データなどの静的情報と、住民通報や走行映像を用いた道路損傷AI検知データといった動的情報を統合し、一元的に可視化する

【神奈川県横浜市】

3つの課題

  • 猛暑等の環境要因による屋外移動の快適性低下
  • イベント時の特定ルートへの人流集中
  • 動線や視認性の不足による回遊阻害と経済損失

に対して、
3D都市モデルと赤外線カメラにより暑熱環境を計測し、AIが日陰や混雑を考慮した快適ルートをWebマップ等で提示する。

あわせて生成AI対話やクーポン配信によりピークシフトと立ち寄りを促すことで、安全な人流分散と地域経済の活性化を同時に実現する。

【大阪府堺市】

人口減少・高齢化による都市の生活を支える機能の低下や社会保障費の増加といった課題に対応するため、令和4年に「SENBOKUスマートシティコンソーシアム」を立ち上げた。

データを活用して地域資源等をダッシュボードで見える化し、多様な主体が必要な情報に容易にアクセスできる環境整備を行い、大学等の共創空間や産業集積拠点と連携しながら交流と共創を図る機会を創出する。

【埼玉県さいたま市】

猛暑下でも安全・快適に暮らせる都市環境づくりに向け、デジタルも活用した気候変動に適応したまちづくりを推進するため、東日本の玄関口である大宮駅・さいたま新都心駅周辺地域の拠点性・連続性・回遊性の向上や賑わいの再生といった課題解決のために以下の事業を行う

  • シェアモビリティとGXによる回遊性・滞留性向上
  • 市民アプリのデータ基盤を活用した地域活性化DX
  • 3D空間データの利活用による混雑度の可視化

【千葉県柏市】

「来る高齢化社会への対応」、「産業や研究活動の活性化と脱炭素化の両立」、「災害時のBCP対応」といった課題に加え、まちづくりにおける「住民参画機会の強化」、「共創機会の一層の充実」、柏の葉で取り組んだ成果の「多地域展開・連携」に対して、新たに「柏の葉共創支援プラットフォーム」及び「統合版エリアエネルギーマネジメントシステム」を構築し、共創エコシステムのまちづくりに取り組む

【東京都港区】

  • 高輪ゲートウェイ駅を中心とする新たな生活圏形成を図るため、都市OS上で鉄道事業者が保有するデータも組み合わせ、生活者の行動変化や需要の分析・予測システムを整備する
  • 当該システムを活用し、生活者の移動ニーズ等の変容に対応した回遊促進モビリティ運用の実現検討を行う
  • 当該システムに基づいた施設単位でのエネルギーマネジメント、環境意識・環境配慮行動の誘導等を促進する

【東京都江東区】

地域のつながりが希薄で、シビックプライドが低く、未利用地が活用されていない空間が多く残されている豊洲で、オープンスペース活用から効果検証までを一貫して支援するデジタルサービスを導入し、オープンスペース利活用を促進することで、にぎわいの創出・地域への愛着強化を実現する。

【和歌山県すさみ町】

  • PLATEAU活用したドローン航路設計・放送点検物流ドローン運用・デジタル避難訓練・移動町役場 
  • 観光防災情報の一元発信、行政MaaS、庁舎移転時に人が集まりやすい場所の構築 

【広島県東広島市】

エリア共通会員証と多種データ取得・活用を基軸とする交流エリマネ基盤の誘引効果を検証するとともに、シナリオ検討支援AIを導入しデータ利活用の有用性を検証する 

<所感>

かつて自治体のDXというとどこも同じような課題と解決方法でしたが、この実証事業では地域特有の課題、地域特有の資源に対して、地域特有のアプローチをとっています。

いずれの事業も、この実証事業の先には自律的に運営できるかどうか、という課題があり、民間がビジネスとして参画できるかどうかがポイントとなってくると思います。

課題やアプローチ方法が明確になればなるほど、民間事業者、特に地域企業が参画しやくすくなっていくと思います。