UN Environment programme
The hidden environmental cost of your jeans – and what’s being done about it
フランスでは2022年から売れ残った新品の洋服を廃棄することが禁止されています。
そして2026年7月から、EU全体で、同様に売れ残った繊維製品の廃棄が禁止されました。
ファッション業界は、環境汚染に最も大きな影響を与えている産業と言われています。
染色の過程で大量で化学染料と大量の水を使用します。
生地の縮みやしわを防ぐ熱固定や乾燥で大量の熱を使用します。
機械による縫製で膨大なエネルギーを使用し、繊維くず、端切れ、不良品が発生します。
ブランド価値を維持するために、多くの新品衣料品が廃棄されてきました。
そして、こういった一連の製造は、ほとんどが人件費の安い新興国で行われています。
このUNEPのアーティクルでは、チュニジアにあるジーンズの製造工場を訪れてジーンズ工場の実態とこれから起こりつつある変化についてレポートしています。
このアーティクルによると、デニムを製造するために、それがたとえ一対だとしても、3800リットルの水が必要であり、その染色のために大量のエネルギーと化学物質が必要になるといいます。
著者が訪問したチュニジアのジーンズ工場はヨーロッパに隣接しているためにトレンドに対してタイムリーに対応できるという地理的利便性から長年ヨーロッパのメーカーと付き合ってきた一方で、ヨーロッパからの監査を受けづつけてきました。
近年はその対応の中で、環境保全のためのトレーサビリティ、透明性、耐用性がますます求められるようになっています。
そういった中で、製造プロセスにおいても環境保全対応したものへの切り換えが起こってきています。
このアーティクルでは、重金属系の染料をより安全な着色剤に変えるなどの対応を行なっているGonser Denim Revolution (GDR)や水の代わりにオゾンガスやオゾン水を用いることで洗浄工程における水の使用を90%削減したDEMCOなどが紹介されています。
サステナブル調達は、すでにサプライチェーンの変化をもたらしています。
そういった動きは、今後、行政側の環境保護関連規制の動きもグローバルで加速化させていくことになるでしょう。
グローバル化した経済では、企業経営における経済安全保障と環境保護への対応の重要性は日増しに高まっています。
環境を意識した経営ができていないと、ある日突然、仕事がなくなる、という未来が訪れつつあるように感じます。