Setting the Table 2026年10月20日

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防衛装備庁
防衛省版SBIR

SBIRはSmall/Startup Business Innovation Researchの略です。
防衛省として先端技術を取り込むために、複数のスタートアップを競わせるために防衛省版SBIR制度が構築されています。

SBIRでは複数企業と同時契約し、技術の概念実証から量産化に移行するまでのフェーズを多段階選抜方式で審査されます。

契約した企業の経費は概算払いで防衛省から支払われるため、スタートアップにとっても取り組み易い条件と言えます。

フェーズ3になると自衛隊の部隊が試験運用・評価を行うアジャイル型となり、最終審査に合格し量産まで実現できると認められると予算の範囲内で発注の可能性があります。

令和8年度「防衛省版SBIR」の公募が10月2日〜11月2日までの日程で開始しています。

対象製品は以下の通りです。UAV(Unmanned Aerial Vehicle)とは、無人機、すなわちドローンを意味します。

  • 国内製造の部品・構成品を活用した対処用小型UAVシステム(陸上自衛隊)
  • 国内製造の部品・構成品を活用した迎撃用UAVシステム(陸上自衛隊)
  • 極小型の情報収集システム(陸上自衛隊)
  • 国内製造の部品・構成品を活用した水上艦対処用小型UAVシステム(海上自衛隊)
  • 複数UAVによる洋上警戒監視の運用を最適化するAIシステム
  • 補給倉庫の保管状況把握用ハードウェア(カメラ・センサ等)及び補給倉庫運用最低か支援ソフトウェアの開発(航空自衛隊)
  • 航空機騒音のノイズキャンセリング装置の開発(航空自衛隊)

<所感>

防衛装備品はこれまで重工業と呼ばれる業種で厳格な情報管理の元で秘密裏に開発が行われてきました。
今回、アジャイル型で自衛隊とスタートアップが開発に取り組むという内容を見て、技術革新のスピードがあまりにも速く、防衛装備品の開発において優先しなければならないものの順番が変わってきているということを感じます。

定められたスペックに向けての開発ではなく、アジャイル方式での開発であるため、開発に参加した企業は自衛隊の試験運用・評価について大きく学ぶことができることになります。防衛装備品を調達するだけでなく、スタートアップを育成するという意味からも、重要な意味をもつ制度と言えます。

再びバランス・オブ・パワーになりつつある世界情勢と、日進月歩で進展する技術革新のスピードを考えると、できるだけ多くの企業がこの制度に参加することが望ましいと感じます。